きょうたんご福祉ナビ

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投稿日:2023年03月31日

認知症の方が安心できる「実況中継」とは?

次の行動がわからないから不安になるからこそ

認知症の方は、例えば、入浴するという場合には「入浴する」という行為自体を忘れてしまっており、裸にされるだけでもこれから何をされるのだろうかと不安になられることもあります。そんな時は、これから何をするのか、今何をしているのか、「実況中継」をすることで 不安解消につながります。

「実況中継」からコミュニケーションへ

私たちも美容院で髪を洗ってもらう時、いきなり頭にシャワーをかけられるより、「これからシャワーをしていきますね」と説明される方が、次の行動が分かって安心しますよね。
それは認知症の方も同じです。例えば、洗髪を行う場合には「とてもきれいな髪ですね。これから、髪に温かいお湯をかけますね。気持ちがいいですよ」などと詳しく説明してみましょう。介助者として黙々と、淡々と介助をするより、話しかけながら行うことで自然と相手との信頼関係が築けます。介助のために体に触れる場合も、いきなり触れるのではなく、触れる部分を先に言葉で伝えることで安心感を与えることができます。できる限り目と目を合わせながら行うようにしましょう。