同じことを何度も尋ねるのはどうしてだろう？

行動ではなく、その奥にある理由は？

認知症の方の中には、同じことを同じ人に何度も尋ねたり、声をかけて相手が返事するまで大きな声で呼び続けたりする方がいらっしゃいます。
このような時には、何度も尋ねることや呼び続けることそのものに注目するのではなく、なぜ何度も尋ねたくなるのか、呼び続けているのかという行動の理由を考えてみましょう。

困りごとを解決できるアプローチに変える

あなたを呼んでいるのは「心配事」があるからです。
しかし、認知症の方は、返事・返答をすぐにしても、その返答の内容を覚えていることが難しく、その結果、何度も尋ねる、何度も呼ぶという行動になっていることがあります。
同じ内容を何回も尋ねられるときには、そのことが心配でいらっしゃるのですから、その方のすぐに目に入る場所に、「心配事」について返答したメモやホワイトボード等を置いておくのはどうでしょうか。
それを見て「心配事」が解決されれば、何度も尋ねたり、呼んだりする必要を感じなくなるかもしれません。