「福祉の魅力を子どもたちに知ってもらいたい」という想いをもった人(福祉の仕事をするプロ)が集まり、プロジェクトチームを結成しました。
まずは「福祉って何だろう?」という疑問の答えをみんなで探すことをテーマにしました。そして、福祉の仕事が人と人をつなげ、地域を支える仕事であることを「物語でわかりやすく伝える」ことにしました。
たどり着いたのは、働いている私たちだからこそ伝えることのできる「福祉の仕事」の魅力をパラパラ漫画で表現することです。この動画を見れば福祉が私たちの生活の中にあることがわかり、興味が湧くはずです。
みなさんの身近にある「福祉の仕事」との出会いをお届けします。
いつも笑顔のおばあちゃんは「私」のしてほしいことをわかっている。何でもできていつまでも元気なんだと思っていた。あの日までは。大切な家族の笑顔のためにできることを探す「私」の物語。
あいつと「僕」は最高のバッテリーだ!あいつのことはどんなことも知っている。…え、「しょうがい」ってなに?あいつと「僕」はまたキャッチボールできるよね?「ふくし」に初めて触れていく「僕」の物語。
「障害」や「福祉」は、実はみなさんのとても身近にあります。障害があっても一生懸命に生きている人は、たくさんいます。それに誰でも障害になる可能性があるのです。この動画のように身近な友だちが障害になった時に「自分には何ができるか?」を考えてもらうことが福祉の第一歩かもしれません。これからみなさんが生きていく中でたくさんの福祉に出会い、互いに助け合っていくことの大切さを知ってもらいたいです。
(北丹後福祉会 荒田 大 さん)
みなさんにあこがれのヒーローはいますか?ぼくは仮面ライダーにあこがれました。誰かが困って、助けを求めているときに手を差し伸べて、支える力になるなんて、とてもかっこいい。「福祉の仕事」はそのような支援を仕事にしています。でも、それは今からでもできます。勉強で困っていたり、なくしたものを探していたりするときに手を差し伸べることも福祉です。誰かが助けを求めているときにときに、仮面ライダーみたいに駆けつけ、力になって笑顔にできるなんて最高じゃないですか?
(丹後大宮福祉会 荒田 有輝 さん)
「福祉」ってどんなイメージがありますか? 誰もが小さいころは周りに支えられて成長し、そして歳をとれば周りに支えられて生活するようになります。また、生まれながらに支えがいる人や、病気や事故によって支えが必要になる人もいます。この「生きづらさ」の支えがいる人を「高齢者」や「障害者」と呼びます。「生きづらさ」をデコボコに例えると、それをなだらかにして「生きやすくすること」が「福祉」です。未来をつくるみなさんが、福祉に触れ、誰もが暮らしやすい社会を育ててくれたら嬉しいです。
(よさのうみ福祉会 岡田 亜希子 さん)
病気や事故、心の状態などで、今まで当り前にできたことが、できなくなってしまうことがあります。この動画では、突然の事故で歩けなくなった野球少年が登場し「パラスポーツ」も紹介されています。「パラスポーツ」の「パラ」には、「並んで行う」という意味があり、誰もが対等であることを表しています。この動画をきっかけに、福祉とは何かを考え、そして行動して、誰もが分け隔てなく対等に暮らせる社会をめざしてくれたらと願っています。
(丹後視力障害者福祉センター 近藤 正勝さん)
福祉って考えると難しいと感じるかもしれません。特別なことではなくて、「友だちや身近な人が困っていたら助けること」と考えるとわかりやすいのではないでしょうか?誰もがずっと元気でいられるのではなく、病気や事故のケガなどで誰かの手を必要とすることもありますよね。誰か一人が頑張るのではなく、みなさんができることから始めていくことが大切なのだと思います。
(はしうど福祉会 清水 真奈美さん)
福祉とは何でしょうか。助けてあげる?助けてもらう?あるいは助け合うこと?ちょっと違う見方をするとその時々に合わせた新しい関係をつくることも福祉だと思います。おばあちゃんと「私」との関係は、おばあちゃんが歩きにくくなってからは、今まで甘えていた「私」が自分にできることを探すよう変化していきました。「私」とおばあちゃんの関係が変化したように、それまでと違う新しい一面との出会いは、これまでよりもいい新しい社会をつくる力にもなっていくのではないでしょうか。
(あしぎぬ福祉会 城下 渡 さん)
動画を見てどう思いましたか?一人ひとりで感じ方は違ってくると思います。でもいろんな考え方があってもいいんです。「どうしてそのように考えたのか」を大切にして、その気持ちや考えに耳を澄ましてみてください。そして友だちと「福祉って何だろう?障がいって何だろう?」と話してみてください。友だちの考えも聞けたらもっと知りたくなったり、考えたくなったりすると思います。そしたら、自分で調べて考えていくと、多くのことを感じたり、気づいたりしていけると思います。
(みねやま福祉会 平野 貴史 さん)
ケガにより自力で歩きにくい状態で帰ってきたおばあちゃんが、通っていた施設をデイサービスといいます。ここは家では難しい自分の力で歩く練習や入浴の手伝いなどができます。家ではできないことが増えて大変そうな様子を見て「わたし」は飲み物を出してあげていました。みなさんの家族が元気でも自分にできることをしてあげると、きっとみんな笑顔になると思います。家族だけでなく、周りのいろんな人にもできることをすることで笑顔にしてあげてほしいです。
(久美の浜福祉会 宮下 雅和 さん)
あなたがケガをしたり病気になったりしたとき、心配して手当てしてくれるのは誰ですか? もし、その人がケガをしたり、病気になったりしたとき、あなたはどうしますか?事故や病気、老いなどが原因で、長い間手当てが必要になることがあります。そんな時、私たち福祉の仕事をするプロが、普段と変わらず笑顔で暮らせるよう、お手伝いをしています。でもね、あなたの大切な人を笑顔にするのは、福祉の仕事をするプロだけではないんですよ。
(京丹後市社会福祉協議会 森口 紀子 さん)
福祉は決して難しいことではなく、今すぐにでもみなさんが向き合えることだと思っています。この動画を見て、みなさんの毎日を振り返ってみたら、「これも福祉だ!」と気づいたりたくさんの発見をしたりするのではないでしょうか。「わたし」や「ぼく」のように、誰かを思いやる心は相手の大きな支えになることができるかもしれません。まずは、その大切な誰かのための「知りたい」「考えたい」の気持ちを大切にしてみてください。
(京丹後市ふるさと創生職員 福嶋 舞 さん)