きょうたんご福祉ナビ

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調理師から
介護職へ。

明石 慎平
あしぎぬ福祉会 養護老人ホーム満寿園
介護職

自衛官から調理師、 そして介護職へ

高校卒業後は自衛隊に任期制の隊員として入隊しました。「任期制」というのは、ずっと勤め続けるというのではなく、2年や4年などを区切りに仕事をする制度です。父も自衛隊入隊経験があり、大きな使命感があったというのではなく、高校2年から3年にかけての進路選択の時期に自衛隊入隊を選んだということです。

福知山駐屯地に入隊し2年間でさまざまな資格を取りました。2年で区切りをつけ、調理の仕事をしたかったので、1年間調理専門学校に入りました。その後、今の職場に調理師として採用され、気がついたら介護職の仕事をするチャンスに恵まれました。

介護の仕事に思い切って 飛び込んでみる

4年間続けた調理師から介護職への転身は、上司からの声かけでした。福祉の職場で働いていたといっても、調理師という目線でみている高齢者施設は「バタバタしていて大変そうだな~」と思うくらいでした。それまで経験したことのない、はじめての仕事に移るとなれば「大変だろうな?大丈夫かな?」と悩むのかもしれませんが、介護職への興味関心があったので、これは人生のチャンスだと受けとめ、介護職として働くことに決めました。

訪問入浴を担当しているときに「待っていたよ」「気持ちよかった」と感謝の言葉をかけていただくと、やりがいを感じました。やはり期待に応えたいという思いは強いのかもしれません。「私は昔から仕事の楽しさはどこにありますか?」という質問にうまく答えられたことがありません。あえて言うなら、この仕事を続けているという事実そのものが、この仕事の楽しさという答えなのでしょう。

地元で仕事に就くこと

地区の伝統組織である「若家主」の副会長として春まつりをはじめ、地域の行事に参加することで地域とのなじみが深まってきました。自らが育った場所で、福祉の仕事に就くことで、地域貢献につながっているとしたら「地域に笑顔が増えるのかな?」と思っています。自分を必要としている人が地元にいることが仕事の原動力となっていることは間違いありません。