きょうたんご福祉ナビ

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福祉のプロフェッショナルになり、
地元に恩返しをする

吉岡 哲也
久美の浜福祉会 かがやきの杜
生活支援員

地元に貢献できる誇れる仕事

京丹後市出身であり、高校までは地元で暮らしていました。高校時代から福祉の仕事に就きたいと思っていました。卒業後は京都市内の福祉系専門学校に通いました。福祉に興味を持ったのは、祖父が病気になり介護が必要となったことで、将来的に介護職につき、同じような人を支えていきたいと思ったことがきっかけです。

専門学校時代の実習は京都市内で行いました。卒業後の就職を考えた時、京都市内ではたくさんの中から就職先を決めることができ、当然京都市内に残りたいという思いがありました。しかし長男ということで、地元に帰ってきてほしいという親の希望があり、京丹後市に戻ることにしました。

福祉の中でも障害者福祉に興味がありました。しかし、障害者施設での求人は少なく、8年間は高齢者施設で経験を積み、縁あって現在の障害者福祉に関わる仕事に就いています。同じ福祉であっても、似ている部分と、全く違う部分があります。両方を経験していることで、生まれ育った地元で、地域貢献できていることに今は喜びを感じています。

地域に生きる一人ひとりが、お互いの存在を認めあうために

高齢者福祉における仕事のメインは介護としての、食事、排泄、入浴などの生活支援です。障害者福祉の仕事は、生活支援プラスαの部分として、一つの仕事を通して、利用者のみなさんが自分の可能性に挑戦し、できることを増やし、また地域での就労につなげていくことに重点を置いています。

障害のある方が、少しでも社会に出て、働けるように支援していくことは簡単なことではありません。利用者一人ひとり人間であり、外見も違えば、感じることも違います。

またそれぞれの発信の仕方も違います。一人ひとりの喜怒哀楽を大切にしながら、自分も何かの役に立っているという喜びを味わえるように支援していくことは、私の仕事のやりがいにもつながっています。地域の障害のあるみなさんが、働くことで、地域とつながっていくことは大きな意味があることだと思っています。

地域に生きる一人ひとりが、お互いの存在を認めあうことで、この京丹後市がより良い地域となっていけるはずです。今の自分の仕事が、福祉を中心に据えた地域づくりに貢献につながっていけたら嬉しいです。

ストレスなく、より自分らしくいられる環境で働く

生まれ育った京丹後の良さは、山も、海も近くにあり、自然が豊かだということにつきます。京都市内は便利かもしれないが、自然のなかで仕事ができることは気持ち的とっても楽です。人は良い環境の中で生活するほうがストレスはたまりにくいはずです。便利さだけを追い求めて、一度は都会の生活にあこがれる気持ちも理解できますが。ストレスなく、のびのびとできる環境で生活することが一番だと思います。

自分たちを育ててくれた京丹後への恩返しをしようという思いで、帰ってきてくれたらとても嬉しいです。そして仕事として福祉を選択してくれたら、地域への貢献度はさらにアップするように思います。