きょうたんご福祉ナビ

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孫ターン!
山口県から、京丹後へ

藤山 有紀
みねやま福祉会 弥栄はごろも苑
介護職

母の故郷、京丹後への移住を決断

山口県で生まれ、大学まで過ごした私が、京丹後に就職することになった理由は二つあります。一つは母の故郷であること、そして実家にいる祖父が肢体不自由になり介護が必要になったことです。母は山口に家もあり、弟は高校生、父は単身赴任ということで京丹後に戻りたくても戻れず、祖母とも相談し、毎年京丹後に行っていてなじみもある私がそこで就職をするということになったのです。

私は高校生の時から福祉を学び、大学も福祉専攻、就職は介護職を選択するつもりでいました。京丹後移住を決めた直後、みねやま福祉会のwebサイトに質問を投稿しました。すぐにインターンとして現場を体験することになり、就職に至りました。

福祉への道を志した原点は、小学生の頃、曽祖母がみねやま福祉会のほかの施設に入所し、面会に行くたびに 介護士の方が、日ごろの曽祖母のエピソードを笑顔で語る姿をみて、「こんな人になりたいな」と、とても心を惹かれたということにあります。そのこともここに就職した大きなきっかけの一つになっていると思います。

笑顔から生まれる 「仕事のやりがい」

認知症の方と接していると「あなたの名前は?」と聴かれて、「覚えているよ」と実際に思い出せなくても、声をかけてくださるときなどはとても嬉しいです。また気持ちが荒れているときには対応が難しい方が、ふとした時にとても素敵な笑顔を見せてくれる時があります。そんなとき「こんな笑顔を見せてくれることがあるんだ」「もっとこの人の笑顔を引き出すためにどうしたらいいんだろうと」と考えます。ご利用者の方の笑顔を少しでも増やしていこうという気持ちが仕事へのやりがいを引き出してくれていると思います。

同僚のみなさんも、とてもよくしてくれて、ご利用者の方言がわからないで戸惑っていると、さりげなく教えてくださり、私の仕事をしっかり支えていただいています。

さらなる成長を目指して

もともと自分の意見を主張できるタイプではない私ですが、仕事をする中で、少しは自分の意見を伝えられるようになり、成長を感じます。まだまだ不慣れなところも多いのですが、「仕事が早くなったね」と声をかけていただくようになりとても嬉しいです。とはいってもまだまだなので、遠回しではなく、単刀直入に思っていることをズバッと言えるようになっていきたいなと思っています。

この職場は、研修も多く大変勉強になります。研修の場で、グループワークを通し、自分とは全く違う観点からの意見を聞いたりでき刺激になります。交流関係も広がり、他の施設の話も聞くことができるので、とても参考になります。個人的には利用者さんとのコミュニケーションのとり方を、より良いものにしていきたいと思っています。利用者も介護者も笑顔が増える毎日になるよう力をつけていきたいです。