きょうたんご福祉ナビ

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地元野菜 × 福祉

100歳になっても一緒に「お仕事」をしませんか?
社会福祉法人丹後福祉会の取り組み

「お仕事」で地域とつながる

丹後園デイサービスでは、ご利用者が地元の農家から『切干大根』や『ごぼう茶』に加工する「お仕事」を請け負い、わずかですが「給料」を受け取られています。できあがった製品は地元のスーパーや花屋さん、旅館などで販売しています。

介護保険サービスを利用するようになったら「人の世話になるばかり。自分は何もできない」といった気持ちになり、肩身を狭くして欲しくない、生き活きと暮らして欲しいという思いから、地域の方々の協力を得て生まれたのが、高齢者のデイサービスでの「お仕事」です。

ご利用者が「お仕事」をして働くことで、地域社会のために力を発揮し、必要とされ、「人の役に立つ」「人から頼りにされる」「人にほめられる」「人に愛される」ことを感じ、「幸せ」や「生きがい」につながるように取り組んでいます。

京丹後ならではの魅力ある仕事に!

また、「お仕事」をすることは、ご利用者が対価を受け取られることや、社会から必要とされ生きがいを持つことに加え、地方で抱える人口の減少、高齢化、産業の空洞化などの問題・課題の解決につながると捉えています。

この取り組みだけでも、野菜の生産、製品への加工、パッケージデザイン、流通、販売など、多くの場面があります。地域の人々がつながることで、新たな仕事を生み出すことができます。この仕組みを京丹後の地ならではの魅力ある仕事に転換することで、新たな働く場となり、IターンやUターンしようと思える人が増えてくるはずです。

福祉の視点においても、地域の方と互いに支え合い、互助・共助の関係の中で生きることが大切です。地域の高齢者の方々に元気に暮らしてもらうことが、ご本人にとっても、これからの地域経済やまち全体にとっても、大切なことだと思います。