きょうたんご福祉ナビ

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御神輿 × 福祉

職員が神輿を担ぎ、地域づくりも担う!
社会福祉法人太陽福祉会の取り組み

地域のお祭りへの参加で、笑顔をつなげる役割を

太陽福祉会では毎年10月に行われている、地域の秋祭りに参加し、御神輿を担いだり、だんじりを引かせていただくという活動を行っています。太陽福祉会の理念の中にある地域社会への貢献として仕事に位置づけ、平成14年の施設開所以来続けています。

施設に入所されると、ともすれば慣れ親しんできた地域と疎遠になりがちです。お祭りなどの伝統的な地域行事に施設職員が参加し、利用者に伝えたり、観ていただいたりすることで、ご利用者のみなさんが笑顔になっています。もしかしたら、担ぎ手であった自分を思い出しているのかもしれません。また、お祭りの準備で忙しくしていたころを懐かしんでいるのかもしれません。職員が地域のお祭りに参加することで、それぞれが住み慣れた地域を身近に感じていただけています。 

職員が仕事として地域行事に参加する事で、担い手不足で無くなりつつある地域行事が続けられ、ご利用者や地域の子ども達が心豊かにふれあっていける事を望んでいます。

つながりを新たな活動に展開させる

お祭りへの職員の参加は、もちろん継続の必要性を感じていますが、今後お誘いがあれば、他の地域行事へも参加して、地域とのつながりを更に強めていきたいと思い活動しています。

ご利用者のみなさんが直接参加できない分、職員がそれを担い、ご利用者へ伝え笑顔を増やす事、また地域で自分たちが期待をされる存在であることを職員が直接感じる事で、仕事へのやりがいも高まっていきます。

生活を支援するご利用者が生きてこられた歴史に目を向けられる高齢者福祉施設の職員の仕事は、地域づくりを考えた時にも重要な役割を担えます。高齢者福祉の専門職としての仕事の枠組みに「地域づくり」をしっかりと位置付け、これからも可能性を探っていきます。